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自動車用1000BASE-T1高速LAN規格に対応した先進コモンモードチョークコイルの商品化

  • 著者:村田
  • 発行::2021-01-04
村田製造株式会社(本社:京都県長岡市、代表取締役社長:村田恒夫)は、車載用高速LAN規格1000BASE-T1に対応した業界最先端の超小型サイズを開発しました。* 1コモンモードチョークコイル「DLW32MH101XT2」(以下、本製品という)で、サンプルの出荷を開始しました。

* 1:
1Gbps通信が可能な車載通信規格


1.1。 R&Dの背景

近年、自動車産業は自律運転とADASによって推進されてきました* 2自動車の高機能性に加えて、車載カメラの高品質な画質がセンサーとしてさらに開発されています。* 3それらの間に接続された車載ネットワークは、これまでになく高速で開発されています。すでに広く使用されている100BASE-T1よりも将来的に普及することが見込まれます。* 4高速通信規格1000BASE-T1。

本製品は、当社の巻線技術により小型化を実現し、1000BASE-T1規格の通信回路に採用されているノイズフィルターに求められる特性と信頼性を実現しています。


2.2。この研究開発製品の特徴

この製品はOPENAllianceに準拠しています* 5 「指定されたSパラメータ特性* 6。詳細な機能は次のとおりです。
  • 1000BASE-T1(最大1Gbps)をサポートする高度なコモンモードチョークコイル
  • 「OPENAlliance」で指定されたSパラメータ特性に完全に準拠
  • 達成作業温度-40℃〜125℃
  • 独自の巻線構造で3.2mm×2.5mmの超小型サイズを実現


3.3。将来の開発

この研究開発製品は2019年に導入され、1000BASE-T1車載機器を視野に入れてサンプル出荷を開始します。そして2018年に量産を開始する予定です。

将来的には、自動車がより機能的になり、電子機器や電気機器になるにつれて、より高速な車載ネットワークの需要が高まるでしょう。今後、1000BASE-T1を超える高速ネットワーク(マルチギガビット)の普及を目指し、お客様のニーズに合わせた各種製品を開発していきます。

* 2:
Advanced Driving Assistance Systemの略:Advanced Driving Assistance System
* 3:
電子制御ユニットの略称:自動車の電子制御ユニット
* 4:
100Mbps通信が可能な車載通信規格
* 5: 自動車用途で標準のシールドなしシングルペアツイストペアケーブルを使用した自動車イーサネットの大規模な導入を促進する目的で設立された組織
* 6: Scatteringパラメーターの略。回路を流れるAC信号を変動とすると、変動の反射・透過度が回路の特性を表すことができます。