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村田製作所が自動車用電源用途向けの世界最小フェライトチップビーズを発表

  • 著者:村田製作所取締役会長兼社長:村田恒夫
  • 発行::2020-12-29
村田製作所は、世界最小のBLM18SP_SH1シリーズを発表しました。* 1 自動車用電源用途向けのチップフェライトビーズ(ノイズ抑制用)。同社はサンプルの出荷を開始しており、2020年6月に量産を開始する予定です。
* 1 インピーダンス値が30Ωから1kΩ、定格電流値が6Aから1.2Aの世界最小の製品。 (2020年6月8日現在の内部調査に基づく)
近年、自動車の電動化の進展に伴い、カメラ、レーダー、LiDARなどの電子部品の搭載台数が増加しています。* 2 およびECU* 3 ADASをサポートするために* 4 自動運転。多数の車載部品が正常に機能し、高い安全性を確保するためには、電源回路のノイズ対策と各部品への安定した電源供給が不可欠です。車載部品の数が増えるにつれ、騒音抑制機能の向上や小型化へのニーズが高まっています。
* 2 光の検出と測距:車両の周囲の障害物を検出するためにレーザー光を放射するシステム
* 3 電子制御ユニット
* 4 先進運転支援システム
新しいシリーズは、内部電極製造技術を利用した新しい構造設計により、インピーダンス取得効率の向上と抵抗の低減を実現し、大電流を実現します。さらに、0603(1608)インチ(mm)サイズ(1.6mm×0.8mm)パッケージで商品化されたこのシリーズは、通常0805(2012)インチ(mm)サイズでパッケージされている従来の製品と比較してベース面積が50%小さくなっています。 (2.0mm×1.25mm)。これにより、メーカーは自動車の電源回路を設計する際の柔軟性が高まり、より小型の車載コンポーネントでより高度な自動運転をサポートできるようになります。

ムラタには、自動車用電源アプリケーション向けのこのシリーズに加えて、0603インチサイズの2つのシリーズがあります。車載インフォテインメント用のBLM18SP_SZ1シリーズと、家庭用デバイス用のBLM18SP_SN1シリーズです。今後も市場のニーズに応え、自動車の性能や機能性の向上に貢献する製品を開発していきます。

製品のハイライト

  • 約達成しました。従来のBLM21PGシリーズに比べてベース面積が50%小さくなっています
  • AEC-Q200に準拠* 5
  • 村田製作所の従来製品の定格電流の2倍、インピーダンスの3倍(BLM18PG221SH1
  • 最大6Aの定格電流または1kΩのインピーダンスをサポート(BLM18SP_SH1シリーズ)
  • 600Ωのインピーダンスと1500mAAの定格電流を提供する世界最小の製品(BLM18SP601SH1)
* 5 AEC-Q200:AEC-Q200:Automotive Electronics Council(AEC)によって定義された仕様の1つ

BLM18SP_SH1シリーズ

製品番号 インピーダンス(Ω)(100MHzで) 定格電流(mA)
インピーダンス 許容範囲 周囲温度85°Cで 周囲温度125°C
BLM18SP300SH1 30 ±10Ω 6000 4000
BLM18SP101SH1 100 ±25% 3700 2500
BLM18SP221SH1 220 ±25% 2800 1900年
BLM18SP601SH1 600 ±25% 1500 1000
BLM18SP102SH1 1000 ±25% 1200 800

参考:従来品
BLM18PG_SH1シリーズ

製品番号 インピーダンス(Ω)(100MHzで) 定格電流(mA)
インピーダンス 許容範囲 周囲温度85°Cで 周囲温度125°C
BLM18PG221SH1 220 ±25% 1400 1000