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0201Mサイズの大容量0.1μF多層セラミックコンデンサを開発

  • 著者:村田恒夫
  • 発行::2020-12-31

村田製造株式会社(以下「当社」という)は、容量変化が0.1μFの0201Mサイズ(0.25×0.125mm)の多層セラミックコンデンサ「GRM011R60J104M」(以下「本製品」という)を開発した。 2020年に量産を開始する予定です。

5G対応スマートフォンの普及やウェアラブル端末の多機能化・小型化に伴い、電子回路もさらに小型化・高密度化が求められています。なかでも電子機器には多層セラミックコンデンサが欠かせない部品であり、ハイエンドのスマートフォンには約800〜1,000個の多層セラミックコンデンサが組み込まれており、この製品の市場では小型化が強く求められています。

独自のセラミックおよび電極材料の微粉化および均質化技術の使用による0.1μFの容量値を備えた当社の従来の製品(0402Mサイズ)※※取付面積比約50%、体積比約80%の小型化を実現しました。同サイズ(0201Mサイズ)の同社の量産品と比較して、約10倍の容量を実現しています。

将来的には、セラミックや電極材料の高度なマイクロレイヤー技術を開発し、市場のニーズに応える製品の規模を拡大し、電子機器の小型化と高機能性に貢献していきます。
※※ 0402Mサイズで容量値0.1μFの従来品との比較

主な仕様

商品名 GRM011R60J104M
サイズ(L×W×T) 0.25mm×0.125mm×0.125mm
静電容量値 0.1μF(= 100nF)
容量値の許容誤差 ±20%
動作温度範囲 -55°C〜85°C
温度特性 X5R特性(EIA)
定格電圧 6.3V DC